Drupal7のサポート終了予定日が延長されました。

2023-09-21

この記事は以下の記事を翻訳し掲載しています。
出典：End of life announcement and changes to Drupal 7 support - PSA-2023-06-07

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Drupal 7のサポート終了日は2025年1月5日です。

2022年2月23日に、Drupal 7のサポート終了日を少なくとも2023年11月1日まで延長することを発表しました。

本日、Drupal 7のサポート終了日が2025年1月5日になったことを正式に発表します。

この最終延長に伴い、Drupalセキュリティチームは提供するサポートレベルも調整しています。

これが最後の延長となります。

重要度が中程度のDrupal 7の問題に対するサポートの削減

2023年8月1日よりDrupalセキュリティチームは、Drupal 7に影響を与える中程度およびそれ以下の重要度の問題を、大規模に悪用可能でない限りは、解決のための公開課題キューに投稿することができるようになります。（セキュリティリスクレベルの定義）（これは PSA-2023-07-12 でカバーされている、一般的に公開されても安全な、より軽微な問題に追加されます。）

Drupal 9以上はこの変更による影響を受けません。例えばセキュリティの問題がDrupal 7とDrupal 10の両方に影響する場合は、Drupal 10のセキュリティアドバイザリは対応するDrupal7の修正なしでリリースされ、Drupal 7の問題はそのタイミングで公開されます。

サポートされていないモジュールとテーマのDrupal 7のブランチは、今後新規のメンテナンスの対象になりません

コントリビュートモジュールとテーマへのコミュニティサポートはこれまで通り続行されます。しかしながら、2023年8月1日より、コントリビュートモジュールまたはテーマのDrupal 7ブランチは、一度サポート終了を迎えると新規のメンテナンス対象外となり、再びサポートされることもなくなります。これは既存のメンテナがモジュール/テーマをサポート終了とした場合や応答がないためにセキュリティチームがサポート終了とした場合に適用されます。もし依存しているDrupal 7のモジュールやテーマがある場合は、これらのプロジェクトを積極的に取り入れることを強くお勧めします。

Drupalセキュリティチームは、Drupal 7のコントリビュートモジュールやテーマが依存する、CKEditor4などのサポートされていないライブラリに対するセキュリティアドバイザリを発行しません。

Drupal 7ではPHP 5.5以下はサポートされなくなります

2023年8月1日より、Drupal 7ではバージョンが5.6未満のPHPがサポートされなくなります。Drupal 7のサポート終了日より前のタイミングで、PHP要件を引き上げるPSAをさらに発行する可能性もあります。

Windowのみの問題に関しては、Drupal 7に対してセキュリティ修正が提供されなくなります

2023年8月1日より、Drupal 7のWindowのみの問題に関するセキュリティ修正は提供しません。もしWindowsにてDrupal 7のサイトを運用している場合、サイトのホスティングを別のオペレーティングシステムに移行することを検討すべきです。

Drupal.orgはDrupal 7のディストリビューションを作成しなくなります

2023年8月1日より、Drupal.orgはdrush makeファイルを使用したDrupal 7のディストリビューションを作成しなくなります。ディストリビューションを作成する必要がある場合はローカルでdrush makeを使うことができます。

これがDrupal 7のコミュニティサポートの最終延長です

現在のサポートは、Drupalコアのメンテナ、Drupalのセキュリティチーム、そしてDrupal 7の問題に対して貢献してくれている組織やボランティアのおかげで可能となっています。

Security Team DonationsページにてDrupalセキュリティチームの作業をサポートするために寄付をすることができます。

Drupalコアのメンテナとコントリビュータのスポンサリング詳細については、xjmのブログ投稿 Why sponsor a core committer? をお読みください。

Drupal 7のサポート終了が及ぼす影響

Drupal 7がサポート終了を迎えると：

Drupalセキュリティチームは、Drupal 7のコア、コントリビュートモジュール、テーマに対するサポートやセキュリティアドバイザリを提供しなくなります。
Drupal 7のセキュリティ問題は公表され、ゼロデイ（つまり事前警告のない悪用され得るセキュリティの脆弱性）が発生する可能性があります。
Drupal.orgは、Drupal 7に関連するドキュメンテーションナビゲーション、自動テスト、パッケージングなどのタスクをサポートしなくなります。
全てのプロジェクトページのDrupal 7互換リリースはnot supportedのフラグが立てられます。
Drupal 7用の一部のDrush機能は、下層のDrupal.orgの基盤が削除されるため、動作しなくなります。
Drupal.orgのDrupal 7用のファイルアーカイブパッケージ（tarおよびzipファイル）は遮断されます。 アーカイブは削除される可能性があります。
Drupalコア7.xにはコアコミットがなくなります。
パッケージのtarballはダウンロードできなくなります。
外部の脆弱性スキャンはDrupal 7を安全ではないものとして検出します。

まだDrupal 7のサイトを運用している場合、サポート終了日より前にDrupal 10に移行することをお勧めします。

Drupal Associationの移行パートナープログラムの発表

Drupal Associationは、Drupal 7のサイト所有者を支援するため、移行パートナーを認定する取り組みを行っています。
認定された移行パートナーは、移行リソースライブラリと共に支援を求めているエンドユーザに向けてDrupal.orgで紹介されます。

これは過去に延長されたサポートベンダーとトップコントリビュータが優先されます。

Drupal 7認定移行パートナーに関する詳細はDrupal 7 EOL landing pageをご覧ください。