Drupal 10は2022年12月14日にリリースされる予定です

この記事は以下の記事を翻訳し、掲載しています。
出典:Drupal 10 will be released December 14, 2022

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Drupal 10.0.0のリリース日は2022年12月14日に確定しました

以前お伝えしたように、Drupal 10のリリーススケジュールには、Drupal 10のリリース日について3つの候補がありました。
本日、3つ目の最終的なリリース日である2022年12月14日を採用することを最終決定しました。これにより、サイトオーナーはDrupal 9からDrupal 10へのアップデートに11カ月の猶予が与えられます。

なぜ8月のリリース日が選択肢から外れたのですか?

私たちは過去数カ月間、Drupal 10の要件と戦略的目標を達成するために熱心に取り組んできました。
コミュニティは、非推奨のコードの削除や不要な依存関係の非推奨化、JavaScriptの更新、contribに移されるモジュールの準備に熱心に取り組んできました。

Drupal 10の最も重要な要件はCKEditor 5の統合です。CKEditor 4は2023年末にサポート終了となるため、Drupal 10は代わりにCKEditor 5を使用する必要があります。
私たちはDrupalへのCKEditor 5の統合に何千時間も費やし、CKEditorチームと緊密に連携してきました。
また、Drupal Developer Daysでは、アクセシビリティやアップグレードパスのテストを含め、CKEditor 5のスプリントも実施しました。作業を通じて、CKEditor 5を安定させるために解決しなければならない重大な問題がさらに見つかりましたが、それらの問題の解決は8月リリースのために必要となる5月13日というベータ版の期限には間に合いません。

12月にリリースするメリットは何ですか?

10.0.0を8月ではなく12月にリリースすることで、CKEditorを安定させるための時間をより多く確保することができます。
また、サイトオーナーがDrupal 9のコンテンツをCKEditor 4からCKEditor 5に移行させるためのテストを実施する時間も増えるので、この大きな変更でスムーズかつ安全なアップグレードパスを確保できます。

また、12月のリリースでは、JavaScriptの依存関係を最新のメジャーバージョンに更新し、Drupal 10の外観を一新するためにOliveroClaroをDrupalコアのデフォルトテーマにし、テーマ開発者の体験を改善しDrupalコアのメンテナンスを容易にするためにStarterkit Theme Generatorを安定させるなど、Drupalのフロントエンドとテーマに関する戦略的要件を達成する時間をより長く確保できます。

12月のリリースでは、現在のバージョン6.0に改善やバグ修正が施されたSymfony 6.2を搭載したDrupal 10をリリースすることができ、またセキュリティチームの負担も軽減されることになります。

以前お伝えしたように、Drupal 10ではPHP 8.1が必須になりますが、12月リリースであればほとんどのホスティングサービスプロバイダがPHP 8.1をサポートしているため、プラットフォームの修正を待つことなくDrupal 10へのアップグレードを開始できます。11月にはPHP 8.2がリリース予定ですが、Drupal 10では可能な限り前方互換性を持たせる予定です(2024年11月まではPHP 8.1がDrupal 10の最低要件となります)。

Drupal 10の要件を満たすベータ版の期限は2022年9月9日です

12月のスケジュールの下では、Drupal 9.4.0は6月15日にリリース予定です。Drupal 9と10の開発は、それ以降も9.5.xと10.0.xとして継続される予定です。Drupal 10のすべての要件は、ベータ版の期限である2022年9月9日までに完了する必要があります。
9月12日の週には、Dupal 9.5とDrupal 10の両方のベータ版がリリースされ、安定化とテストの段階が開始される予定です。

これによってDrupal 10の戦略的要件の達成に4カ月の余裕ができましたが、まだやることがたくさんあり、皆様のご協力が必要です。どのようなご支援が可能であるかについて以前のお知らせをお読みください
または、DrupalコミュニティのSlack内の「#d10readiness」チャンネルに参加して、最新のニーズでのご支援をお願いいたします。
また、DrupalCon Portlandに参加される方は、「Getting ready for Drupal 10」セッションやコントリビューションイベントにお越しください。

Drupal 10で削除予定の新たな非推奨項目は、2022年5月12日までにDrupal 9.4で完了させる必要があります

Drupal 9は2023年11月にサポートが終了しますが、これはDrupal 9が依存しているSymfony 4とCKEditor 4のどちらもサポート終了時期を迎えるためです。つまり、サイトオーナーにとっては、Drupal 9からDrupal 10へのアップグレード時間は11カ月間しかありません。

10.0.0のリリース日にできるだけ多くのモジュールをDrupal 10に対応させることで、サイトオーナーの負担を軽減することができます。現時点でモジュールにDrupal 10との互換性の確保を容易にするために、Drupal 10に向けた新たな非推奨項目はDrupal 9.5に追加されない予定です。
つまり、Drupal 9.4のパブリックAPIは基本的にDrupal 10のAPIと同一になるので、非推奨コードを使用しない限り、Drupal 9.4を使用してDrupal 10バージョンのモジュールを作成できます。

唯一の例外は、コアモジュールやテーマの場合、非推奨であってもそのままコントリビューションプロジェクトに移動できることです。というのも、アップグレードパスの要件では、プロジェクトのコントリビューションバージョンをインストールし、モジュール、テーマ、サイトがコントリビューションプロジェクトへの正しい依存関係を宣言していることだけが必要になるためです。

コントリビューションモジュールやテーマのマイグレーションパスの多くは、Upgrade StatusとDrupal Rectorで自動化が可能になりました。

Drupal 9.5の非推奨項目はDrupal 10では削除されないため、5月12日のDrupal 9.4のベータ版期限までに何が非推奨になるかを確定する必要があります。これにはレガシーなJavaScriptのAPIや依存関係、PHPのAPIなどの非推奨項目が含まれます。この作業を完了させるために皆様のご協力が必要です

Drupal 9.4の改善にはまだ時間が残されています

Drupal 9.4.0-alpha1は5月2日の週に、9.4.0-beta1は5月16日の週にリリース予定です。つまり、Drupal 9.4のベータ版の期限まであと3週間あるので、改善を完成させる時間がまだ少しだけ残っています。

特に、皆様のご協力により、Claroを安定させ、ClaroとOliveroを標準プロファイルのデフォルトテーマにする余地が残っています。Drupal/Con Portlandに参加される方は、Birds of a Feather(BoF)のスケジュールでClaro BoFをチェックしてみてください。

詳しくはDrupalCon Portlandのコントリビューションイベントページをご覧ください(Claroのコントリビューション情報を確認するためには下にスクロールしてください)。また、DrupalコミュニティのSlack内にある「#d10readiness」チャンネルに参加して、Drupal 9におけるDrupal 10関連の変更に手を貸してください。