Drupal 8.5.0が利用可能になりました!
Drupal 8.5.0では何が新しいのか?
この新しいバージョンはMedia module (メディア モジュール)をすべてに使えるようにしており、移行を大幅に改善し、Content Moderation(コンテンツ管理)とSetting Tray modules(設定トレイ モジュール)を安定させ、初期設定でBigPipeを使ってダイナミック ページをより速くつくり、なおかつ新たな実験的エンティティ レイアウト ユーザー インターフェイスを導入しています。このリリースはコンテンツ翻訳のワークフローへの非常に重要な改善や、PHP7.2.での稼働のサポートなどが含まれています。
コアのMediaが改善、すべてのウェブサイト制作者が使用可能に
Drupal 8.4では、Media API をMedia Entity moduleの結果に引き出したコアへのAPIを追加しましたが、モジュールはユーザーエクペリエンスの問題でユーザーインターフェースから隠されてしまっていました。Drupal 8.5ではこれらの多く使用上の問題が解決され、モジュールは正常に稼働するようになりました。Drupal 8.5のMediaはオーディオと動画のファイルのアップロードと再生が可能で、メディアのリスティングと再使用もできます。
ユーザーエクスペリエンスを最大限高めるために、コアMedeiaモジュールを拡大するのに貢献するモジュールの豊かな環境とともに設定されるコアフィーチャーを強化することをおすすめします。将来のリリースでは、私たちはメディアライブラリーなどのツールのコアユーザーエクスペリエンスを改善し、SYSIWYGの組み込みを追加、YouTube動画などのリモートメディアのサポート機能の追加、既存のサイトの既存の基本File and Image 分野のデータのアップグレード経路を提供します。
Setting TrayとContent Moderation が安定化しました。
Drupal 8.2.0から追加された実験的モジュールはこれまでのバージョンで一貫して改善されて来ましたが、今では安定しました。Setting Tray モジュールはメニューブロック周辺の動くアイテムなどのコンテクストの管理に素早いソリューションを提供します。Content Moderation モジュールは、Draft、Archived、そしてPublished などのコンテンツ ワークフローの段階や、どの役割が段階間でコンテンツを動かす能力を持つかを決めることを可能にします。
Drupal 8.5.0 は翻訳機能を独立して管理する機能を追加しています。
新たな実験的 Layout Builder モジュール
新しい実験的 Layout Builder(レイアウト ビルダー) モジュールは、記事やページ、ユーザー プロフィールなどの表示のディスプレイ レイアウト機能を提供します。Layout Builder は Setting Tray モジュールと同じ「アウトサイド・イン」ユーザーインターフェースを使用することで、サイト構築者に実際のページでレイアウトを編集すること(別のレイアウト用のフォームではなく)を可能にしています。今のところユーザーインターフェースは基本的なものですが、今後数ヶ月の間に大きく改善していくことが予想されます。
移行への大きな一歩
4年以上の努力を経て、このリリースは移行システム構造の安定化を成し遂げました。Drupal MigrateとDrupal Migrate UI モジュールも、単一言語サイトのアップグレードに対して安定していると言えます。(複数言語のサイトはまだ完全にはサポートされていません。)段階的な移行に対するサポートもこのリリースに含まれています。Drupal 8への移行のさらなる詳細の移行アナウンスメントをご覧ください。
デフォルトでのBigPipe
BigPipe モジュールは、ダイナミックで、パーソナル化された、あるいはキャッシュできないコンテンツのための大きく改善した認知されている Facebook のBigPipe ページ レンダリング方式のより進んだ導入を可能にします。このモジュールはDrupal 8.1.0に実験的に導入され、Drupal 8.3.0で安定しました。実践の場でのテストを経て、BigPipeは Drupal 8.5. の標準装備機能として含まれており、デフォルトで Drupal 8 のサイトは速くなります。BigPipe はまた、実験的なプロトタイプから、標準装備となった 新Drupal 8の最初の機能です。
Drupal 8 「画期的」デモのための基本構造
Drupal 8.5.0は、Drupalの機能の、美しく、現代的なデモの画期的な構想の新たなデモの外郭とテーマのための基本構造を含んでいます。これは、おそらく将来のDrupal 8.5 のリリースでの実験的なデモを提供することを可能にします。(デモの外郭とテーマは、バックワード機能あるいはアップグレード経路が提供されていないので、実際の作製、または開発サイトでは使用するべきではありません。)このデモが実際に稼働しているところを実際に見たい方は、8.6.x の開発バージョンでもご覧になれます。
PHP 7.2 がサポートされました。
Drupal 8.5.0は、新たに機能が追加され、PHP 7.1よりも性能がアップしたPHP7.2で稼働するようになりました。PHP 7.2は、今後Drupal 8に使うことが推奨されるPHP バーションです。
それは私にはどういう意味があるの?
Drupal 8 のサイト オーナーの皆様
8.5.0へのアップデートにより、あなたはバグやセキュリティ対策の改善版を継続して受け取ることができます。次のバグ対策リリース(8.5.1) は2018年4月4日に予定されています。
update.phpであなたのサイトを8.4.5から8.5.0へアップデートすることは8.4.4から8.4.5へのアップデートとまったく同じです。Drupal 8.5.0はまた、Symfony 長期サポート版(何年もに渡ってサポートされる)へのバックワード適合アップデートも含んでいます。モジュール、テーマ、そして翻訳などのアップデートがこれらのマイナーリリースの変更に際して必要となる場合もありますので、あなたの制作サイトをアップデートする前によくアップデートをチェックしてください。
Drupal 8は、2019年3月、今から1年後以降はPHP 7を必要とします。あなたのサイトがPHP5.5 あるいは PHP5.6でホストされている場合は、アップグレードを計画し始めるべきです(そして、現在サポートされている PHP7.2 へのアップグレードを検討してください)。PHP5のサポート終了の案内は、Drupal コアアナウンスメントをご覧ください。
Drupal 6 および 7 のオーナーの皆様
Drupal7は変わらず完全にサポートされており、Drupal8 のマイナーリリースの間を通じてバグやセキュリティ対策を継続して受け取ることができます。Drupal 6はサポートされなくなりました。Drupal 8への移行のさらなる詳細については移行のアナウンスメントをご覧ください。
翻訳、モジュール、およびテーマコントリビューターの皆様
Drupal 8.5.0 のようなマイナー リリースはデベロッパー用のバックワード適合APIの追加や新たな機能を含んでいます。このリリースのデベロッパー向けの改善点の詳細については、8.5.0 のリリースノートをお読みください。
マイナー リリースはDrubal 8.4.xをサポートしていたバックワード適合、モジュール、テーマ、そして翻訳で、初期段階では8.5.Xにも適合しています。しかし、新しいバージョンは文字列、ユーザーインターフェイス、内部APIやAPI 廃止などへの一部の変更は含んでいません。これはあなたの翻訳、モジュール、テーマなどに若干のアップデートが必要な可能性があることを意味しています。さらなるバックグラウンド情報には8.5.0 リリースのアナウンスメントをご覧ください。